ふしぎだね。

2008年4月29日
影山ヒロノブさんのCDを聴きたくて部屋をあさっていたら、日本語に訳されているゴスペル、「君は愛されるために生まれた」をみつけました。
以前、急遽組んだバンドでやろうという話になり、苦手ながらもギターを練習した曲です。
ところが、結城は当時、この曲にとても抵抗を覚えました。
丁度、ゴスペル自体がちょっと苦痛になっていた時期です。
いつもなら、音楽の練習はどんなことがあっても苦にならない自分が、恋愛にたとえれば倦怠期になった頃でしょうか?

その時、結城は今以上にひねくれていた……というか、自己否定が強かった時期がありました。
それが、今から2年前くらい。
だから、私はキッパリとバンドを仕切っていたKさんに言いました。
「この曲は、申し訳ないけどできない」
持ってるからと、楽譜まで提供したのに、かなり自分勝手な発言をしていました。

ところが、その曲をクワイアで歌うことになり、一時期この曲を歌いたくなくて、本気で出演を断ろうかと考えた時期もあります。
でも、その時のクワイアメンバーの反応をみていて、ある日ふとうたってみようかって言う気分になったんですね。
歌詞の説明を受けているとき、ふとこども達の顔が浮かんだんです。

私の目の前に「愛されるはずなのに、その愛を受けることができなかった」こどもがいました。
それも、一人、二人という少人数ではないんです。
数字に表せないけど、沢山いたんです。
残念ながら、こども達の中には愛を受けにくい者もいる。
環境も、個人の気質も含めて。
でも、本当は愛されたいんだ。
おこがましいけど、こども達の瞳の中や、つないだ手、抱きしめた腕から、「助けて」って言葉を沢山聞いた気がします。
それを思い返したとき、一番彼らに届く言葉がこの曲ではないか、そう思いました。
そうしたら、ふしぎと曲が体に入ってきたんですよ。
今まで拒絶をしていたのに、すんなり入ってきたんです。
ふしぎなことですよね。

その時、気づいたことが、自分は人一倍愛されたいんだと感じました。
自分を見てもらいたかったんだと感じました。
実は、私は大切な人に、一度も踊っている姿を見てもらうことはありませんでした。
歌を歌っているときも、数えるくらいしか見てもらえませんでした。
しかも、来なかった理由は、私にとっては「なんで、そんなことで??」と思うようなことで(本人にしたら重要)だったので、余計にさびしかった記憶があります。
自分は極力時間を割いて見に行ってるのにと。
いやぁ、こどもでしたね。

日付が変わったので、今日はバンドリハです。
そのときに感じた気持ちを忘れないように、最後の調整をしたいと思います。

楽しもうね、みんな(^^)

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